下館城跡(読み)しもだてじようあと

日本歴史地名大系 「下館城跡」の解説

下館城跡
しもだてじようあと

[現在地名]下館市甲 本城町・旭町

城下の北端に位置する。文明一〇年(一四七八)水谷勝氏が築城し、三代勝之の代に完成したといわれる。寛永一六年(一六三九)の下館城図(田宮家蔵)によると、城郭の東崖下を勤行ごんぎよう川が南流、西の岡芹おかぜり地区との間は一面の沼で城の防備に重要な位置を占めた。本丸・二の丸などの周囲は空濠と水濠がめぐらされ、その形状からほらがい城の異称もあった。脇坂安元の「下館日記」抄の正保元年(一六四四)四月二五日には

<資料は省略されています>

とあり、さらに城の西に三重濠があることや侍屋敷の荒廃ぶりを記録している。

城内は、北端に本丸と西城東西に並び、本丸の南に二の丸、その南に三の丸が配置される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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