城郭(読み)ジョウカク

デジタル大辞泉 「城郭」の意味・読み・例文・類語

じょう‐かく〔ジヤウクワク〕【城郭/城×廓】

城の周囲に設けた囲い。城壁。「―を巡らす」
城と外囲い。
外敵を防ぐための防御施設。とりで。「天然の―」
[類語]とりで出城シャトー

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普及版 字通 「城郭」の読み・字形・画数・意味

【城郭】じようかく(じやうくわく)

城壁。城壁の内を城、外を郭という。〔孟子、離婁上〕郭完からず、兵甲多からざるは、國の災ひに非ざるなり。~上に禮無く、下に學無くんば、民興りて、喪(ほろ)ぶること日無からん。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「城郭」の意味・わかりやすい解説

城郭
じょうかく

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世界大百科事典内の城郭の言及

【城】より

…人類の発生以来争闘は絶えることなく,定住生活が始まるとともに外敵の侵入に対する防御が必要とされたが,集落が形成されると集落単位で柵や環濠を設けたことが知られる。日本でもすでに弥生時代の集落址にこうした例が多くみられ,これらがのちの城郭の先駆的形態と考えられる。しかし整備された城が特に必要とされるのは都市や国家の成立に伴ってであり,他の国家・種族の襲来に備えることはもちろん,領内の被支配者からの攻撃に備えて城を営むことも,世界各地で近世まで行われた。…

【縄張り】より

…博徒などが勢力圏を縄張りとよぶ例は,江戸時代初期からみられ,今日ではアウトローの世界だけでなく,一般社会や動物の生態におけるテリトリーに関しても用いられている。
【城郭の縄張り】
 中・近世城郭の場合,縄張りは全体の平面計画,平面形態を指す。城郭研究において,現存する城跡の構造を確認して,その防御上の意味を解釈しつつ詳細に描いた図を縄張図と呼んでいる。…

【堀】より

…寛永年間(1624‐44)に六条三筋町から移転した遊郭島原も堀と塀で囲まれ,大門を開けていた。近世城下町の堀には,城郭をめぐる内堀,城下町を部分的に取り込んだ外堀,あるいはその中間にあたる中堀があり,その形状によって,長方形の箱堀,断面が逆台形状の薬研堀(やげんぼり),片方が垂直で片方が傾斜する片薬研堀などがある。中世,山城の空堀では,岸の傾斜の方式に毛抜き,堀込み,猿すべり,駒返しなどがあったという。…

※「城郭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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