字通「城」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…人類の発生以来争闘は絶えることなく,定住生活が始まるとともに外敵の侵入に対する防御が必要とされたが,集落が形成されると集落単位で柵や環濠を設けたことが知られる。日本でもすでに弥生時代の集落址にこうした例が多くみられ,これらがのちの城郭の先駆的形態と考えられる。しかし整備された城が特に必要とされるのは都市や国家の成立に伴ってであり,他の国家・種族の襲来に備えることはもちろん,領内の被支配者からの攻撃に備えて城を営むことも,世界各地で近世まで行われた。…
…博徒などが勢力圏を縄張りとよぶ例は,江戸時代初期からみられ,今日ではアウトローの世界だけでなく,一般社会や動物の生態におけるテリトリーに関しても用いられている。
【城郭の縄張り】
中・近世城郭の場合,縄張りは全体の平面計画,平面形態を指す。城郭研究において,現存する城跡の構造を確認して,その防御上の意味を解釈しつつ詳細に描いた図を縄張図と呼んでいる。…
…寛永年間(1624‐44)に六条三筋町から移転した遊郭島原も堀と塀で囲まれ,大門を開けていた。近世城下町の堀には,城郭をめぐる内堀,城下町を部分的に取り込んだ外堀,あるいはその中間にあたる中堀があり,その形状によって,長方形の箱堀,断面が逆台形状の薬研堀(やげんぼり),片方が垂直で片方が傾斜する片薬研堀などがある。中世,山城の空堀では,岸の傾斜の方式に毛抜き,堀込み,猿すべり,駒返しなどがあったという。…
※「城郭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...