改訂新版 世界大百科事典 「ニルソン」の意味・わかりやすい解説
ニルソン
Bo Nilsson
生没年:1937-2006
スウェーデンの作曲家。ほとんど独学で音楽を学び,18歳のときに処女作《フルート,バス・クラリネット,ピアノ,打楽器のための二つの楽曲》を作曲し,西ドイツで放送されて話題を集めた。1956年にダルムシュタット国際現代音楽夏期講習に参加し,そのとき初演された《フレクウェンツェンFrequenzen》によって前衛的な作曲界に認められた。以後ブーレーズ,シュトックハウゼンらの影響を受けながら,セリー・アンテグラル(ミュジック・セリエル)から偶然性までの技法を用い,連作《スツェーネSzene》(第1作1960,第2作1961,第3作1961,第4作1975)を発表,スウェーデンのアバンギャルドの代表的な作曲家となった。
執筆者:船山 隆
ニルソン
Birgit Nilsson
生没年:1918-2005
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報