船山(読み)ふなやま

日本歴史地名大系 「船山」の解説

船山
ふなやま

[現在地名]津南町中深見 船山

中深見なかふかみ村の枝村。本村の北にあたる。正保国絵図に高一〇四石余とみえる。天和三年(一六八三)検地帳(中沢久保氏蔵)では田八町五反余・畑四町六反余、屋敷二二筆。切替畑が中田に六畝余、青苧畑が土蔵ノ前・柳平・切道・西ノ坪などに五反余、漆木はとうしに三〇本、北の船山新田は、元禄七年(一六九四)の妻有組村名書上帳(福原氏蔵)では明暦三年(一六五七)、その枝村の今新田は寛文八年(一六六八)の開発。宝暦五年(一七五五)の当村明細帳(中沢久保氏蔵)によると、池田いけだの地に用水堤があり、毎年高四〇〇石余の水下百姓が四〇〇人ほど出て、水門を止めて自普請を行っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の船山の言及

【正伝寺】より

…これは伏見落城に際して,鳥居元忠以下の侍が割腹したときの血痕が残る板を用いたものと伝える。また当寺の裏山は俗に船山といい,毎年8月16日の大文字の夜,船形の火があげられて,盂蘭盆精霊会(うらぼんしようりようえ)の送り火が行われている。【藤井 学】。…

※「船山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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