クラーグ(英語表記)Krag, Jens Otto

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラーグ」の意味・わかりやすい解説

クラーグ
Krag, Thomas

[生]1867
[没]1913
ノルウェーの小説家。 V.クラーグの兄。世紀末デカダンスに染まり,キルケゴールやデンマーク象徴派の影響を受け,ことに女性描写にすぐれていた。代表作は『アダ・ウィルレ』 Ada Wilde (1898) や自伝的な『フランツ・イェルム』 Frantz Hjelm (1912) 。

クラーグ
Krag, Jens Otto

[生]1914.9.15. ランデルス
[没]1978.6.22. スキベルン
デンマークの政治家社会民主党に属し,第2次世界大戦後労働組合経済評議会議長,1947年から国会議員。商工業相,労相外相を歴任し,62~68年首相。社会民主党委員長。 71年9月首相に再任。 72年 10月ヨーロッパ共同体 EC加盟承認の国民投票後,辞任。

クラーグ
Krag, Vilhelm

[生]1871
[没]1933
ノルウェーの詩人。 T.クラーグの弟。新ロマン主義の『詩集』 Digte (1891) で一躍名をあげ,『南からの歌』 Sange fra syden (94) ,『西部の歌』 Vestlandsviser (97) など多くメロディアスな詩集で知られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報