外相(読み)がいそう

精選版 日本国語大辞典 「外相」の意味・読み・例文・類語

がい‐そう グヮイサウ【外相】

〘名〙 表面に現われたその人の様子外部から見たその人の有様
玉葉‐寿永二年(1183)一二月七日「伝聞、与平氏和平之事、義仲内々雖骨張、外相示受之由
無名抄(1211頃)「清輔朝臣(あそん)は、外相はいみじう清廉なるやうにて、偏頗と云ふ事露も気色に現さず」

げ‐そう ‥サウ【外相】

〘名〙 仏語
美醜など、外見上のすがた。外形。うわべ。
※無名抄(1211頃)「清輔朝臣は外相はいみじう清廉なるやうにて」
言語動作など外に現われたもの。
徒然草(1331頃)一五七「事・理もとより二つならず。外相もし背かざれば、内証必ず熟す」

がい‐しょう グヮイシャウ【外相】

〘名〙 外務大臣略称
風俗画報‐八〇号(1894)大元帥御親征「陸奥外相、榎本農商相、芳川法相、渡辺蔵相、或は馬車又は騎馬にて参着

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「外相」の意味・読み・例文・類語

げ‐そう〔‐サウ〕【外相】

言語・動作など外面に表れたもの。また、美醜など外見上の姿。うわべ。外面。
「―仮徳を以て是を見るべからず」〈正法眼蔵随聞記・一〉

がい‐そう〔グワイサウ〕【外相】

外から見たその人のようす。
「―はいみじう清廉なるやうにて、偏頗といふ事つゆも気色に現さず」〈無名抄

がい‐しょう〔グワイシヤウ〕【外相】

外務大臣のこと。

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