デジタル大辞泉
「ほぞんかけたか」の意味・読み・例文・類語
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ほぞん‐かけたか
※俳諧・古活字版中本犬筑波集(1532頃)夏「ぶつだんに
本尊かけたかほととぎす」
[語誌](1)ホトトギスの鳴き声として、室町時代後期から
江戸時代にかけてテッペンカケタカと同様に一般化した。「
俚言集覧(
増補)」では関東で「ホゾンカケタカ」というとするが、「
古今要覧稿‐四九五」では江戸で「
天辺かけたか」といい、京都で「本尊かけたか」というとしている。
(2)ホトトギスは平安時代すでに「死出
(しで)の田長
(たおさ)」といわれたように、
冥土からやって来て
農事を促したり、「死出の山こえて来つらん
郭公」〔拾遺‐哀傷〕のように冥土の使いとしたりする
俗信があり、不吉な鳥とする
見方もあった。それが「本尊かけたか」という聞きなしにつながったかもしれない。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報