たんまり(読み)タンマリ

デジタル大辞泉 「たんまり」の意味・読み・例文・類語

たんまり

[副]
たくさんあるさま。非常に多いさま。どっさり。「たんまりもうける」「たんまり(と)ため込む」
ゆったりと落ちついているさま。のんびり。
「ほんにほんに―と湯へもはいられません」〈滑・浮世風呂・二〉
[類語]山ほどしこたま一杯たくさん多く多い数数かずかず多数数多すうた無数多量大量大勢おおぜいおびただしいあまた多多いくらもいくらでもざらにごろごろどっさりたっぷり十二分に豊富にふんだんに腐るほどごまんとわんさとうんとたんと仰山ぎょうさんなみなみ十分しっかりがっつり大挙多勢多人数大人数衆人莫大膨大巨万豊か潤沢無尽蔵盛り沢山がっぽりがっぽがっぽ多め幾多過多最多多作多め数知れない数知れぬ数え切れない十指に余る枚挙にいとまがない掃いて捨てるほど

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精選版 日本国語大辞典 「たんまり」の意味・読み・例文・類語

たんまり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① (寛政一七八九━一八〇一)から文政天保一八一八‐四四)へかけての流行語という) ゆったりとしたさま、満足なさまを表わす語。
※歌舞伎・猿曳門出諷(1798)下「常来れば外を家として、たんまりと会うた事がない」
② 十分に多いさまを表わす語。どっさり。
人情本・春情花の朧夜(1860頃か)二「首尾よくいけば礼は沢山(タンマリ)

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