数数(読み)カズカズ

デジタル大辞泉 「数数」の意味・読み・例文・類語

かず‐かず【数数】

数え上げる数の多いこと。種類の多いこと。あれこれ。いろいろ。副詞的にも用いる。「数数の贈り物」「不平不満数数ある」
数の子」の女房詞
「かずのこは―」〈女重宝記〉
[類語]沢山広い幅広い手広い広範広範囲多方面多角多面多岐さまざま各種種種諸種いろいろ多様多様化多面的多種多種多様多彩いろんなとりどり色とりどり諸諸もろもろ百般万般諸般多元多元的多角的横断的複眼的おしなべて一般全般に総じて概して多くおおむね大概普通通例通常一体に総体およそあまね雑多よろず各人各様十人十色千差万別マルチ多く多い多数数多すうた無数多量大量大勢おおぜいおびただしいいっぱいあまた多多いくらもいくらでもざらにごろごろどっさりたっぷり十二分に豊富にふんだんに腐るほどごまんとわんさとしこたまたんまりうんとたんと仰山ぎょうさんなみなみ十分しっかりがっつり

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精選版 日本国語大辞典 「数数」の意味・読み・例文・類語

かず‐かず【数数】

〘名〙 物事数量や種類が多いこと。たくさんであること。多くの数。また、副詞的に用いて、たくさん。いろいろ。あれこれ。あれやこれや。
伊勢物語(10C前)一〇七「かずかずに思ひ思はず問ひがたみ身をしる雨は降りぞまされる」
浮世草子・好色一代女(1686)二「見事の花菖蒲をくり給はり、かずかず御うれしく詠め入まいらせ候」
[補注]「伊勢物語」の例は、「ねんごろに、しんせつに」の意だという、本居宣長説が行なわれていたが、「万葉‐三二五六」の「数数丹(しくしくに)」を「かずかずに」と誤読したために、平安期に生じた表現かという説が出ている。

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普及版 字通 「数数」の読み・字形・画数・意味

【数数】さくさく

せわしくする。また、しばしば。〔漢書、李陵伝〕立等、陵を見て、未だ私語するを得ず。ち目もて陵に(しめ)し、數(しばしば)自ら其の刀(たうくわん)(還の音と通じる)に循(したが)ひ、其の足を握り、陰(ひそ)かに之れに(さと)し、歸すべきを言ふ。

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