黄牛(読み)こうぎゅう

精選版 日本国語大辞典 「黄牛」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぎゅう クヮウギウ【黄牛】

〘名〙 インド産のコブウシとふつうのこぶのない牛との交配種。肩に小さなこぶがあり、毛色はふつう黄褐色だが、黒色淡褐色などのものもある。体質強健で、暑さにつよく、特に農耕に用いられる。台湾黄牛、山東黄牛などの種類があり、台湾・中国・ミャンマー・タイなどで飼育される。おうぎゅう。
左経記‐長和五年(1016)六月二日「水火童并黄牛五菓等事、皆陰陽寮勘文被行」 〔易経‐遯卦〕

おう‐ぎゅう ワウギウ【黄牛】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「黄牛」の意味・読み・例文・類語

おう‐ぎゅう〔ワウギウ〕【黄牛】

家畜の牛の一品種。肩に小さなこぶがあり、黄褐色。中国や東南アジアで飼われ、体質が強健で暑さにも強く、農耕用。コブウシの小形の一系統といわれる。こうぎゅう。

あめ‐うし【黄牛】

《「あめうじ」とも》飴色あめいろの毛色の牛。古くはりっぱな牛として貴ばれた。

こう‐ぎゅう〔クワウギウ〕【黄牛】

おうぎゅう(黄牛)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「黄牛」の意味・わかりやすい解説

黄牛
こうぎゅう

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。東南アジアから中国に分布する家畜ウシの総称。毛色は黄褐色のものが多いが淡褐色のものもある。農耕用として飼われる場合が多いが、肉質も比較的良好で、環境に対する適応性に富んでいる。

[西田恂子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

普及版 字通 「黄牛」の読み・字形・画数・意味

【黄牛】こうぎゆう

あめ牛。

字通「黄」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「黄牛」の解説

黄牛 (コブウシ)

動物。ウシ科のゼビューの俗称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の黄牛の言及

【ウシ(牛)】より

和牛
[役用種]
 ヨーロッパの役用牛はみな兼用種で労役専用の品種はない。アジアには多く,インド牛の大部分の品種(カンクレージ種Kankrej,オンゴール種Ongole,キラリ種Khillari,ハリアナ種Harianaなど)や中国南部から東南アジア各地の黄牛yellow cattle(イラスト)がある。
[兼用種]
 (1)デーリー・ショートホーン種Dairy shorthornイギリスのイングランド原産で乳肉兼用種。…

※「黄牛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android