普及版 字通 「鯀(漢字)」の読み・字形・画数・意味
鯀
18画
(異体字)
16画
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は系(けい)。字はまたに作り、玄(げん)声。いずれも、声符としてなお疑問があるが、〔説文〕十一下に「魚なり」とし、系声とする。〔玉〕に「大魚なり」とするのは、〔荘子、逍遥遊〕の文による。神話的な祖神の名で、禹の父とされる。禹も魚婦、あるいは偏枯(へんこ)とよばれ、魚の形とされることもあり、治水神の伝承をもつ。鯀が治水に失敗したあと、禹が水土を平定した。禹は二虫を組み合わせた字で、竜形の神である。
[訓義]
1. うお、大きな魚。
2. 治水神、夏王朝の始祖とされる禹の父。治水に失敗して死した。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 オホイヲ
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報