始祖（読み）しそ

精選版 日本国語大辞典

し‐そ【始祖】

[1] 〘名〙 ある物事をはじめた最初の人。元祖。また、家系の初代の人。

※続日本紀‐延暦三年（784）一一月戊午「臣等始祖息速別皇子」

※文明論之概略（1875）〈福沢諭吉〉五「徳川の初に其始祖家康、首として藤原惺窩を召し」

[2] 禅宗で達磨(だるま)大師をいう。

※紫（1901）〈与謝野鉄幹〉日本を去る歌「師祖千年の苦行を顧みず」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

し‐そ【始祖】

１ ある家系の最初の人。「徳川家の始祖」
２ ある物事を最初に始めた人。創始者。元祖。「流派の始祖」
禅宗で、達磨だるま大師の称。
[類語]開祖・元祖・鼻祖・教祖・開山・祖師・教主・ルーツ

出典　小学館

普及版 字通

【始祖】しそ

遠祖。

字通「始」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

世界大百科事典内の始祖の言及

【始祖伝説】より

…そこには，当の集団の祖先にあたる神的存在や半神的英雄の功業･事跡などがしばしば含まれる。人類起源神話と重なるモティーフを持つものもあるが，普通，宇宙の秩序が設定された後に物語が展開するため，既存のさまざまの領域からの始祖の出現を語るものが多い。天からの降下や海上渡来あるいは地中からの出現などである。…

※「始祖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社