青雲の志(読み)セイウンノココロザシ

デジタル大辞泉 「青雲の志」の意味・読み・例文・類語

せいうん‐の‐こころざし【青雲の志】

功名を立て、立身出世をしようとする志。「青雲の志をいだいて故郷を後にする」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「青雲の志」の意味・読み・例文・類語

せいうん【青雲】 の 志(こころざし)

高位高官地位にのぼろうとする志。立身出世しようとする希望青雲の心。
俳諧鶉衣(1727‐79)続「あけては金城に登って青雲の志たわまず」
読本椿説弓張月(1807‐11)前「それがし今かく村落(かたゐなか)にありといへども、聊(いささか)青雲(セイウン)の志(ココロザシ)なきにしもあらず」 〔王勃‐滕王閣序〕
俗世間からのがれようとする志。

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故事成語を知る辞典 「青雲の志」の解説

青雲の志

高い地位につきたいとか、有名になりたいなどと願う気持ち。

[使用例] ぼくなんぞは、若いころは青雲の志を持っていたものだ。大体心がまえが違っておった。大きな声では言えぬが、社会を改革しようとしたものだ[北杜夫*楡家の人びと|1962~64]

[由来] 七世紀の中国、唐王朝の時代の文人おうぼつが書いた「とうおうかくの序」という文章一節から。立派な人物は、貧しく苦しい境遇にあるときには、よりいっそう強い気持ちを持って、「青雲の志をとさず(空に浮かぶ青い雲のような高い地位につきたいという望みを、失わないでいるものだ)」と述べて、不遇な状態にある自分のことを引き立ててくれるように、求めています。

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