金城(読み)きんじょう

精選版 日本国語大辞典 「金城」の意味・読み・例文・類語

きん‐じょう ‥ジャウ【金城】

[1] 〘名〙 (金で造った城の意) 防備のきわめて堅固な城。守りのかたい城。→金城鉄壁
※百詠和歌(1204)一二「秦城に四塞のかためあり。是を金城と云り」
信長記(1622)一二「層巒(そうらん)の上に崎嶇たる者は、自然の金城(キンシャウ)也」 〔史記‐秦始皇本紀賛〕
[2]
[一] (天守屋上に金の鯱(しゃちほこ)が飾ってあったところから) 名古屋城異称
[二] 江戸時代、金沢市の異称。

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デジタル大辞泉 「金城」の意味・読み・例文・類語

きん‐じょう〔‐ジヤウ〕【金城】

《金でつくった城の意》守りの堅固な城。
天守閣の屋上に金のしゃちほこがあるところから》名古屋城の異称。
[類語]堅城

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「金城」の意味・わかりやすい解説

金城
かなぎ

島根県西部、那賀郡(なかぐん)にあった旧町名(金城町(ちょう))。現在は浜田市の中部東寄りを占める地域。周布(すふ)川上流域および江の川(ごうのかわ)支流域の山村である。1956年(昭和31)波佐(はざ)、雲城(くもぎ)、今福の3村が合併して金城村が成立し、1969年町制施行。2005年(平成17)浜田市と合併、浜田市金城町地区となる。浜田自動車道、国道186号が通じる。県内でも過疎化が著しい。近年、野菜栽培、畜産振興や企業誘致が図られ、ゴルフ場も建設されている。美又(みまた)、湯屋、伊木の各温泉があり、大佐(おおさ)山、雲月(うんげつ)山は西中国山地国定公園の一部。波佐地区の紙漉(す)きなどの山村生産用具は国の重要有形民俗文化財で、浜田市金城民俗資料館に収蔵される。

[野本晃史]

『『金城村明治百年史』(1969・金城町)』『『金城町誌』全7巻(1996~2003・金城町)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金城」の意味・わかりやすい解説

金城
かなぎ

島根県西部,浜田市南部の旧町域。南は広島県に接する。 1956年雲城村,今福村波佐村の3村が合体して金城村となり,1969年町制。 2005年浜田市,町,弥栄村,三隅町の4市町村と合体して浜田市となる。山間の町で,かつては木炭と和牛の産地であった。米作中心の農業が主産業。北部美又温泉がある。南部の大佐山,雲月山周辺にはスキー場があり,一帯は西中国山地国定公園に属する。

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改訂新版 世界大百科事典 「金城」の意味・わかりやすい解説

金城 (かなぎ)

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普及版 字通 「金城」の読み・字形・画数・意味

【金城】きんじよう

堅固な城。

字通「金」の項目を見る

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日本の城がわかる事典 「金城」の解説

きんじょう【金城】

⇒名古屋城(なごやじょう)

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