功名(読み)こうみょう

精選版 日本国語大辞典 「功名」の意味・読み・例文・類語

こう‐みょう ‥ミャウ【功名】

〘名〙 (「みょう」は「名」の呉音) てがらをたて、名をあげること。こうめい。
※浄瑠璃・頼光跡目論(1661‐73頃)三「此度戦場の功名(カウミャウ)は、御目祿に明白たるべし」
[語誌]功績と名声の意で、古くは、「コウメイ」と読まれており、「カウミャウ」と読まれる「高名」とはっきり区別されていたと思われる。→「こうみょう(高名)」の語誌

こう‐めい【功名】

〘名〙 (「めい」は「名」の慣用音) 功績と名声。功績があって名声の高いこと。
※田氏家集(892頃)中・十非詩「壮年不功名、老大営求無限情」
※読本・雨月物語(1776)菊花の約「大丈夫は義を重しとす。功名(コウメイ)富貴はいふに足ず」 〔荘子‐刻意〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「功名」の意味・読み・例文・類語

こう‐めい【功名】

こうみょう(功名)」に同じ。
「―四方かがやくものも」〈鉄腸・花間鶯〉

こう‐みょう〔‐ミヤウ〕【功名】

手柄を立てて、名をあげること。また、その手柄。「けがの功名」「功名を争う」
[類語]功績功労手柄殊勲出世利達立身立身出世成り上がり成り上がる栄進昇進昇格昇任栄達昇級昇段栄転累進特進格上げ進む身を立てる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「功名」の読み・字形・画数・意味

【功名】こうめい・こうみよう(みやう)

功誉。唐・李白〔江上吟〕詩 功名富貴、(も)し長(とこしな)へに在らば 水亦た應(まさ)に西北るべし

字通「功」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典内の功名の言及

【高名】より

…戦場において忠功をつくし武名をはせること。功名ともいう。これを記録した帳簿を高名帳といった。…

※「功名」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

線状降水帯

線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...

線状降水帯の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android