精選版 日本国語大辞典 「長・闌」の意味・読み・例文・類語
た・ける【長・闌】
〘自カ下一〙 た・く 〘自カ下二〙
① 十分にその状態になる。
(イ) 日が高く昇り、日盛りになる。
(ロ) 季節の盛りになる。
(ハ) 年齢が長じる。年頃になる。
② 盛りの状態、時期を過ぎる。
(イ) 日・月などが傾く。
(ロ) 季節が、その盛りを過ぎる。その季節が終わりに近づく。
※和漢朗詠(1018頃)下「春過ぎ夏闌(たけ)んたり 袁司徒が家の雪路達しぬらむ〈菅原文時〉」
(ハ) 老齢になる。年をとる。また、植物などが成長しすぎる。
※新古今(1205)羇旅・九八七「年たけて又こゆべしと思ひきやいのちなりけりさ夜の中山〈西行〉」
③ ある方向に長じる。熟達する。十分身につける。
た・く【長・闌】
〘自カ下二〙 ⇒たける(長)
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