デジタル大辞泉
「褐」の意味・読み・例文・類語
かちん【▽褐】
《「かち」の音変化》「かち(褐)1」に同じ。
「―の直垂に小桜を黄に返したる鎧着て」〈保元・上〉
かつ【褐】
1 粗い毛で織った衣。
2 濃い藍色。かち。
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かち【褐】
〘名〙
※殿暦‐康和四年(1102)六月一日「各々皆着
二競馬
装束一、或又かちにさしぬき、着
二打懸
一」
※宇津保(970‐999頃)祭の使「かちの衣著たる男ども燈したり」
かつ【褐】
〘名〙
※
源平盛衰記(14C前)一「
一色に
長絹(ちゃうけん)の
直垂を著る時は、褐
(カツ)の
布袴をきせ、一色に繍物
(ぬひもの)の直垂を著
(きる)時は、赤
(あかき)袴をきせ」
かちん【褐】
〘名〙 「かち(褐)」の変化した語。
※高野本平家(13C前)九「
三位中将、その日の装束にはかちんに白う黄なる糸をもて、群千鳥繍うたる直垂に」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報