膚(漢字)

普及版 字通 「膚(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(異体字)臚
20画

[字音]
[字訓] はだ・あぶら・あさい

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
〔説文〕四下は正字を臚に作り、「皮なり」とし盧(ろ)声。重文として膚をあげる。金文字形は膚に作り、おそらくそれが初形であろう。膚に臚(ふ)の声がある。皮膚の意から膚浅・膚薄のように用いるが、〔詩、大雅、文王〕に「殷士の膚なるも 京に將(くわんしやう)(清めの祭)す」、また〔詩、風、狼跋〕に「孫碩膚(せきふ)」の句があり、膚には碩大の意がある。〔易、釈文〕に「柔(じうぜい)肥美なるを膚と曰ふ」とあり、皮下の脂肪を含めていう語と思われる。

[訓義]
1. はだ、あぶら、あぶらにく、つやつやしい。
2. あさい、表層、きりみ。
3. 溥(ふ)と通じ、大きい、広い。
4. 傅(ふ)と通じ、つく。

[古辞書の訓]
名義抄〕膚 ハダヘ・カハヘ・カハ

[熟語]
膚引膚廓・膚学・膚汗・膚肌・膚見・膚語膚公・膚合膚辞膚受・膚色膚浸膚寸・膚・膚浅膚孱・膚膚緻・膚・膚薄膚敏膚泛膚理
[下接語]
花膚・完膚・寒膚・肌膚・玉膚・険膚・脂膚・親膚・雪膚・浅膚・素膚・粟膚・髪膚・皮膚・氷膚・豊膚・曼膚裂膚鏤膚

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報