重文(読み)じゅうぶん

精選版 日本国語大辞典 「重文」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐ぶん ヂュウ‥【重文】

〘名〙
① 文の種類の一つ。主述関係が成り立つ、対等の資格をもった部分が二つ以上含まれている文。ちょうぶん。「花咲き、鳥歌う」の類。
日本文法論(1902‐08)〈山田孝雄〉二「重文とは二個以上の句を行文便宜よりして相並列せしめて一体の文の形を有せしめたるものをいふ」

ちょう‐ぶん【重文】

〘名〙
② =かさねじ(重字)〔和字大観鈔(1754)〕

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デジタル大辞泉 「重文」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐ぶん〔ヂユウ‐〕【重文】

主語述語をもつ関係が二つ以上並列的に含まれる文。「冬が去り、春が来る」など。→単文複文
重要文化財」の略。

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百科事典マイペディア 「重文」の意味・わかりやすい解説

重文【じゅうぶん】

重要文化財

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「重文」の意味・わかりやすい解説

重文
じゅうぶん

重要文化財

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世界大百科事典(旧版)内の重文の言及

【文】より

…従属節にも種々のものがあり,それぞれその機能等によって名詞節,副詞節,関係節等と呼ばれる。節を含まない文(文全体のことをも節というならば〈ただ一つの節から成る文〉ということになる)を〈単文simple sentence〉といい,等位節を含む文を〈重文compound sentence〉,主節・従属節を含む文を〈複文complex sentence〉ということがある。たとえば〈兄が走る。…

【説文解字】より

…配列の順序は〈一〉の次は〈二〉,その次は〈示〉というように,字形上の連鎖感を配慮しながら,また十二支所属の文字が最後にまとめて置かれるなど,当時中国で普通に人のいだいていた宇宙構成に関する思考をも重ね合わせて決められたものである。当時最も公式の字体であった〈小篆(しようてん)〉を親字に,最古の字体で小篆などの祖であると信ぜられていた〈古文〉,それにおくれ,やや変改を受けたものとされていた〈大篆〉すなわち〈籀文(ちゆうぶん)〉,以上2種類の字体が,親字である小篆の字体と異なるときには〈重文〉すなわち重複の文字として付録した。親字の小篆の数9353字,重文は1163字。…

※「重文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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