美浜町(読み)ミハマチョウ

デジタル大辞泉 「美浜町」の意味・読み・例文・類語

みはま‐ちょう〔‐チヤウ〕【美浜町】

美浜

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日本歴史地名大系 「美浜町」の解説

美浜町
みはまちよう

面積:一二・八一平方キロ

東は御坊市の中心部と接し、北は西にし(高粒山、三二八・七メートル)を境に日高ひだか町と接する。南は太平洋に面し、幅五〇〇メートル、全長六キロに及ぶ大松林を有する煙樹えんじゆヶ浜は県立自然公園。この煙樹ヶ浜の松林は徳川頼宣(南竜公)が植えたものと伝え、南竜なんりゆう松と称する大松が近年まであった。松林は近世御留山となっていたという。町の西端に位置する御崎みさきは日高湾の西角にあり、紀伊水道に半島状に突出る。

町の東部を流れる西川は日高町の上志賀かみしがと日高・有田両郡境の鹿瀬ししがせ峠に近い山口やまぐちの二ヵ所に端を発して日高・美浜両町の境界近く(通称落合)で合流し、田井たい吉原よしわらを経て日高川河口近くの御坊市と美浜町はまとの境で太平洋に注ぐ。

美浜町
みはまちよう

面積:四六・一八平方キロ

知多郡の南部に位置し、東は知多湾、西は伊勢湾に面し、北は常滑とこなめ市・武豊たけとよ町、南は南知多みなみちた町に隣接する。中央部は知多丘陵が起伏し、北部は八〇メートル前後、中部は五〇メートル前後、南部は一〇五メートルの最高地をなし、これから東西両海岸に向かって平地が形成され、丘陵の低地は田、傾斜の緩やかな所には畑や集落がある。中央丘陵から、東岸に布土ふつと川・新江しんえ川・五宝ごほう川、西岸に稲早いなさ川・山王さんのう川・鵜の池うのいけ川・富具崎ふぐさき川・小野浦おのうら川などがある。

美浜町
みはまちよう

面積:一五二・七九平方キロ

三方郡東部に位置し、東は敦賀市、南は滋賀県高島たかしま郡マキノ町・同郡今津いまづ町、西は三方町に接し、北は若狭湾に面する。町域は約八割が山林。北東部は当町がその西半部を占める敦賀半島。中央部は、ほぼ北流して若狭湾に注ぐみみ川の流域に平野が広がる。北西部には三方五湖中の久々子くぐし日向ひるがの二湖があり、若狭湾国定公園の景勝地の一。海岸沿いを国鉄小浜線と国道二七号が東西に通ずる。敦賀半島西端に昭和四五年(一九七〇)に営業運転が開始された関西電力美浜発電所(原子力)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「美浜町」の意味・わかりやすい解説

美浜〔町〕
みはま

和歌山県西部,太平洋に臨む町。1954年松原村和田村三尾村の 3村が合体して町制。日高川河口から北西へ約 6kmに及ぶ煙樹海岸の大松林があり,その景観が町名の由来となった。煙樹海岸の西に続く日ノ御埼は,紀伊水道と太平洋の境界にあたり展望雄大。1895年設置の日ノ御埼灯台がある。日ノ御埼に近い三尾はアメリカ村とも呼ばれ,海外移住者を多く出した集落で,いまもほかの漁村と異なった風俗,慣習をもつ。平野部では米作と野菜の促成栽培が行なわれ,シラスイセエビアワビなどの沿岸漁業が盛ん。海岸一帯は煙樹海岸県立自然公園に属する。面積 12.77km2。人口 6867(2020)。

美浜〔町〕
みはま

福井県南西部,野坂山地に発する耳川流域を占める町。 1954年南西郷,北西郷,耳,山東4村が合体して町制施行。町名は美しい砂浜にちなむ。東部は敦賀半島西半部,西部は常神岬を含む常神半島東半部。海岸は出入りに富んで海水浴場が多く,京阪神方面からも多くの人が集る。敦賀半島の丹生ではブリの定置網漁が行われ,美浜原子力発電所がある。名勝三方五湖のうち久々子 (くぐし) 湖,日向 (ひるが) 湖があり,久々子は三方五湖観光の中心となっている。海岸一帯は若狭湾国定公園に属する。 JR小浜線,国道 27号線が通る。面積 152.35km2。人口 9179(2020)。

美浜〔町〕
みはま

愛知県知多半島南部にある町。 1955年河和,野間の2町が合体して発足。 57年小鈴谷町の一部を編入。西部は伊勢湾,東部は知多湾に面し,おおむね丘陵地で,中央部を愛知用水南知多道路が貫く。河和は行政,各種交通機関の中心で南知多観光の玄関口。海岸部では沿岸漁業とノリの養殖が行われる。西岸の砂丘列の砂は,鋳鉄に利用される。日本最大のカワウ集団繁殖地である天然記念物「鵜の山ウ繁殖地」,源義朝憤死の野間大坊の名で知られる古刹大御堂寺がある。伊勢湾岸一帯は三河湾国定公園に,また全町域は南知多県立自然公園に属する。面積 46.20km2。人口 2万2496(2020)。

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