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さいきん【細菌】
微生物で、顕微鏡で見ることができます。人に有害な細菌、たとえば体の中に入り込んで病気を起こすものもありますが、人の生活に有用な細菌(納豆を作る納豆菌など)もあります。また、人と共生している細菌も。代表が腸内にいるビフィズス菌でしょう。皮膚や鼻の穴には黄色ブドウ球菌などもよく住んでいます。ちなみに黄色ブドウ球菌は、大人または健康な皮膚にはなんでもない菌ですが、皮膚が傷ついていたり抵抗力が落ちていたりすると、「とびひ」を起こすこともあります(子どもに多い病気ですが、大人でもなることがあります)。このように、状況によって人に有害になったりならなかったりする菌を「日和見菌(ひよりみきん)」と呼んだりします。なお、こうした病気を起こす細菌を退治する薬が抗菌薬です
出典 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(母子愛育会総合母子保健センター所長)、子育て編:渡辺博(帝京大学医学部附属溝口病院小児科科長)妊娠・子育て用語辞典について 情報
細菌
バクテリアともいう.微生物の一群.原核生物.原核生物は古細菌と真正細菌からなり,真正細菌は細菌とシアノバクテリア(ラン藻)からなる.細菌には光合成細菌,滑走細菌,有鞘細菌,出芽細菌,スピロヘータ,螺旋菌,グラム陰性好気性桿菌・球菌,グラム陰性通性嫌気性桿菌,グラム陰性嫌気性細菌,グラム陰性球菌・球桿菌,グラム陰性嫌気性球菌,グラム陰性化学合成独立栄養細菌,メタン生成細菌,グラム陽性球菌,内生胞子形成桿菌・球菌,グラム陽性内生胞子非形成桿菌,放線菌と類縁細菌,リケッチア,マイコプラズマがある.
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さい‐きん【細菌】
〘名〙 原核細胞を有する単細胞の微生物。形状によって球菌、桿菌(かんきん)、螺旋(らせん)状菌に分けられる。主に分裂によって繁殖し、地球上の至る所に存在する。各種の病原体になるものも少なくないが、食品加工に用いられたり、有機物の分解などに有益なものも多い。細菌植物。バクテリア。
※妄想(1911)〈森鴎外〉「人工で培養した細菌(サイキン)やそれを種(う)ゑた動物の血清で」
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デジタル大辞泉
「細菌」の意味・読み・例文・類語
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さいきん【細菌 bacteria】
バクテリアともいう。細菌という場合,一般的には真正細菌類を指しているが,分裂菌類を指す場合もある。分裂菌類には,真正細菌のほか,放線菌,粘液細菌,スピロヘータなども含まれている。 細菌(真正細菌類)は,原核細胞からなる単細胞生物である。その種類は1800近くが知られている。通常,生物の分類は形態的特徴に基づいて行われるが,細菌は単細胞生物でもあり形態的特徴に乏しいので,形態的特徴とともに生理的および生化学的特徴や,各種培地での培養上の特徴にも重点がおかれて種の分類がなされている。
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世界大百科事典内の細菌の言及
【薬用植物】より
…新鮮な植物の葉をもんで傷口に貼ったり,1種類あるいは数種類の生薬を煎じて服用したりした時代とは異なり,化学的な成分の分析,有効成分の検索により,新しい薬用植物,用途が開発されつつある。
[薬用植物とその利用形態]
薬用植物は下等植物から高等植物まで,小は細菌から大は樹木まで幅広くみられる。抗生物質の多くは土中の細菌類から単離されるため,細菌も薬用植物に含めるようになった。…
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