精選版 日本国語大辞典 「紫苑・紫菀」の意味・読み・例文・類語
し‐おん ‥ヲン【紫苑・紫菀】
〘名〙
① キク科の多年草。シベリア・モンゴル・中国・朝鮮などに分布。日本では中国地方と九州の山地の草原に自生。高さ一~二メートル。根ぎわに束生する葉は長楕円形で基部は柄に流れ、長さ約三〇センチメートル、茎につく葉は上部へ行くに従って無柄となり、披針形から線形となる。いずれもまばらに粗毛があり、縁に鋭い鋸歯(きょし)がある。茎は上部で多く分枝して、秋に、径約三センチメートルの淡紫色の頭花を多数つける。中心の管状花は黄色。冠毛は白色。根を煎(せん)じて鎮咳(ちんがい)薬に用いる。おにのしこぐさ。おもいぐさ。しおに。《季・秋》
② 「しおんいろ(紫苑色)」の略。
し‐おに ‥ヲニ【紫苑・紫菀】
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