朽葉（読み）くちば

精選版 日本国語大辞典

くち‐ば【朽葉】

〘名〙

① 枯れ落ちた葉。枯葉。落葉。《季・冬》

※延喜御集（967‐1000頃）「今はとて風にたぐふるくちばをもひろふ人こそ惜しむなりけれ」

※源氏（1001‐14頃）総角「岩がくれに積もれる紅葉のくちば少しはるけ」

② 「くちばいろ（朽葉色）①」の略。

※蜻蛉（974頃）中「黒柿の骨にくちばの帷子(かたびら)かけたる几帳どもも」

③ 「くちばいろ（朽葉色）③」の略。

※延喜式（927）一四「夏季。四月料〈略〉袷袍六領〈藍并朽葉之類〉料」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

くち‐ば【朽（ち）葉】

１ 枯れ落ちた葉。落ちて腐った葉。落ち葉。《季 冬》「水底の―にありぬ鯉の影／三鬼」
２ 「朽葉色」の略。
[類語]落ち葉・枯れ葉・葉・木の葉・枝葉・草葉・葉っぱ・押し葉・葉身・葉脈・葉柄・葉末・托葉・苞・単葉・複葉・葉序・双葉・若葉・若緑・新緑・万緑・青葉・紅葉こうよう・紅葉もみじ・黄葉・照り葉・落葉・病葉わくらば・松葉

出典　小学館