普及版 字通 「祓(漢字)」の読み・字形・画数・意味
祓
10画
[字訓] はらう・きよめる・のぞく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(ふつ)。は犬を犠牲として殺す形。犬牲によって祓うことをいう。〔説文〕一上に「惡を除く祭なり」とみえ、〔周礼、春官、女巫〕「時の祓除浴(きんよく)を掌る」の〔注〕に、「時の祓除とは、今の三上巳、水上に如(ゆ)くのの如し」という。は鬯(かんちよう)の酒をそそぐこと、浴は〔論語、先進〕「沂(き)(水)に浴し、(ぶう)(雨乞い、地名)に風す」という修禊の俗をいう。祓・拂(払)は声の通じる字である。
[訓義]
1. はらう、おはらい、きよめる。
2. のぞく、けがれをのぞく、きれいにする。
3. 福と通じ、さいわい。
4. 払と通じ、うちはらう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕祓 ハラヘ・ハラフ・ハフリ・サイハヒ・ノゾク・マツル 〔字鏡〕祓 サイハヒ・ハラフ・ワザハヒ・ヌサ・ハラヘ
[熟語]
祓禊▶・祓斎▶・祓除▶・祓禳▶・祓飾▶・祓▶・祓送▶・祓濯▶・祓殯▶
[下接語]
解祓・祈祓・薫祓・斎祓・祗祓・清祓・洗祓・祓・澡祓
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報