御祓(読み)オハライ

デジタル大辞泉 「御祓」の意味・読み・例文・類語

お‐はらい〔‐はらひ〕【×祓】

災厄を除くために神社などで行う儀式。「交通安全御祓を受ける」
毎年6月と12月みそかに、神社で行う祭事大阪天満宮住吉神社などの夏越なごしのはらえが有名。お祓祭り。
神社から出す災厄よけお札。特に、伊勢神宮からの大麻たいま。また、それを入れる箱。
[類語]お札お守り守り札護符

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御祓」の意味・読み・例文・類語

お‐はらい ‥はらひ【御祓】

〘名〙 (「お」は接頭語)
① 神社で出す厄よけのお札。特に伊勢神宮で八座置神事(やつくらおきじんじ)の祓をして毎年全国の崇敬者に配った大麻(たいま)やお札。おはらいぐし。
※山科家礼記‐文明一二年(1480)一〇月九日「禅宗参宮下向候也。御はらいくれ候也」
② 罪や災いを除くために六月と一二月の晦日(みそか)に行なう儀式。また、特に「おはらいまつり」のことをいう。
※襟帯集(1569)「明堂は政ををこなう処也。そこで河原の御祓(ハライ)の様な事ばしある歟」
③ 「おはらいまつり」での神輿の行列。
※浮世草子・好色五人女(1686)二「鼻高く㒵(かほ)赤く眼ひかり住吉の御はらひの先へ渡る形のごとく」
④ 災厄を除くために、神官が行なう儀式。
⑤ 「おはらいばこ(御祓箱)①」の略。
※俳諧・鷹筑波(1638)四「風の神のおはらひなれや扇子箱重弘〉」

お‐はらえ ‥はらへ【御祓】

※栄花(1028‐92頃)楚王の夢「『さば、夜さり参れ』と仰せ給ひてまかづる程、一昨日(をととひ)御はらへの験(しるし)あり。男御子平かに生れ給へる」

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