消費財
しょうひざい
consumption goods
人間の欲望を直接に満足させる財をいう。消費財には食料・燃料などのように一度の使用で消費されてしまう単用財(消耗財)と、自動車・ステレオなどのように繰り返して使用される耐久消費財との区別がある。生産財が生産過程において使用され中間財とよばれるのに対して、最終的に消費を目的とする最終生産物である消費財は最終財とよばれる。この生産財と消費財の区分は、財の属性による区分ではないので、同じ財でも、たとえば石油などのように、工場で燃料や原料として使われれば生産財となり、家庭で暖房用に使われれば消費財となる。消費財の性質をもつサービスに教育・医療などのサービスがある。
[鈴木博夫]
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消費財
しょうひざい
consumption goods
人々がその欲望を満たすため日常生活に直接消費する財貨。財の生産のための原料として用いられる生産財,財の生産のための設備として用いられる資本財などと区別される。消費財はさらにその便益を受けられる期間によって耐久消費財と非耐久消費財とに分けられる。一般にその便益が1年以上にわたって受けられるものを耐久消費財と呼び,自動車,テレビ,冷蔵庫などを含む。
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しょうひ‐ざい セウヒ‥【消費財】
〘名〙 経済財のうち人間の欲望を直接満たす
物品。食料・衣料・燃料などの非耐久消費財と住宅・テレビ・自動車などの耐久消費財とに大別される。〔現代語大辞典(1932)〕
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しょうひざい【消費財 consumption goods】
生産される財・サービスは,その経済的用途に応じて,消費財と生産財に大別されるが,消費を目的として家計(あるいは消費者)により需要される財・サービスを消費財と呼ぶ。これに対し,生産を目的として企業(あるいは生産者)により需要される財・サービスを生産財と呼ぶ。同じ財であっても,家庭用暖房に用いられるときには灯油は消費財であるが,工場や商店で営業用に用いられるときには生産財とみなされる。消費財はさらに,1回きりの使用により消費されてしまう非耐久消費財と,かなりの長期間にわたって消費のためのサービスを与える耐久消費財とに区別される。
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デジタル大辞泉
「消費財」の意味・読み・例文・類語
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世界大百科事典内の消費財の言及
【財】より
…公共財は自由財と混同されることがあるが,基本的に性格の異なるものである。 財はまたその機能にしたがって,消費財と生産財とに分類されることがある。消費財は直接消費されるものである。…
【商品分類】より
…
【使途による分類】
商品はその使途により,消費者商品と産業用・業務用商品とに分けられる。消費者商品は,消費財とも呼ばれ,最終消費者が利用する商品である。自己の家庭用,娯楽用その他の目的で消費し,原則として再加工したり,再販売しない。…
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