浜田[市](読み)はまだ

百科事典マイペディア 「浜田[市]」の意味・わかりやすい解説

浜田[市]【はまだ】

島根県西部,日本海に面する市。1940年市制。浜田川の沖積低地上にあり,山陰本線に沿う中心市街は1619年古田氏5万石の城下となり,以後石見(いわみ)地方の中心。浜田自動車道の終点。浜田港は大陸との貿易港,西回り航路の寄港地として発展,県第1の漁港造船,かん詰,かまぼこなどの工場,魚市場があり,全国有数の水揚量をほこる。石州瓦,家具の産もある。海岸景勝地が多く,石見国分寺跡史跡),浜田城跡がある。広島県境の雲月(うんげつ)山や大佐(おおさ)山一帯は西中国山地国定公園に属する。2005年10月那賀郡三隅町,町,金城町,弥栄村編入三隅町の特産,地元産のコウゾを用いた良質の和紙は〈石州半紙〉として知られ製造技術は1969年に国の重要無形文化財に指定された。石州半紙は2009年にはユネスコの世界無形文化遺産に登録され,2014年〈和紙:日本の手漉和紙技術〉として,細川紙及び本美濃紙とともにユネスコ世界無形文化遺産に登録,再記載された。690.66km2。6万1713人(2010)。
→関連項目国府館林藩

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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