洛(漢字)

普及版 字通 「洛(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 9画

(異体字)
14画

[字音] ラク

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 形声
声符は各(かく)。各に烙・絡(らく)の声がある。〔説文〕十一上に陝西左馮翊(さひょうよく)の水名とする。金文の〔季子白盤(かくきしはくばん)〕に「(けんいん)(北方族の名)を伐(はくばつ)す、洛の陽(きた)に」とあり、洛水の上流はの侵寇する地であった。いまの洛陽の字は、古くは(らく)に作る。もと成周といい、都の宗周に対して、軍事的な都市であり、そこに殷民を以て組織する「殷の八師」などの軍がおかれていた。

[訓義]
1. 川の名。
2. のち洛陽をいう、みやこ

[古辞書の訓]
名義抄〕洛 ミヤコ・サト・ミチ 〔字鏡集〕洛 ミヤコ・ミチ・サト・サハ・ミヅノイヅル

[声系]
〔説文〕に洛声として(落)を収める。(らく)は雨が落(ふ)る意の字。もと洛声に従う字であろう。語彙字条参照。

[熟語]
洛花洛学洛橋洛禊洛書洛誦洛城洛神洛成洛沢洛妃洛洛洛霊
[下接語]
伊洛・花洛・帰洛京洛上洛・入洛


14画

(異体字)洛
人名用漢字 9画

[字音] ラク
[字訓] みみずく・かわらげ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は各(かく)。各に洛・絡(らく)の声がある。〔説文〕四上に「忌欺(きぎ)なり」(段注本)とあり、〔爾雅、釈鳥〕にいう怪鴟(かいし)、みみずくをいう。伊洛の洛を、洛の洛と区別してとしるすことが多い。それでとはいまの洛陽をいう。

[訓義]
1. みみずく。
2. 駱と通じ、かわらげの馬。
3. 洛と通じ、洛陽。*語彙は洛字条参照。

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報