油木(読み)アブラギ

デジタル大辞泉 「油木」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐ぎ【油木】

アブラギリ別名
シロダモの別名。
シラキの別名。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「油木」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐き【油木】

〘名〙
① その実などから、油を絞り取る木。
読本椿説弓張月(1807‐11)続「又紅椶櫨(あかしゅろ)、黒椶櫨と称(となふ)る油樹(アブラキ)あり、その子(み)を油に搾る」
植物あぶらぎり(油桐)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
③ 植物「しろだも」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
④ 植物「しらき(白木)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「油木」の意味・わかりやすい解説

油木
ゆき

広島県東部、神石郡(じんせきぐん)にあった旧町名(油木町(ちょう))。現在は神石高原町東部の地区。旧油木町は、1917年(大正6)町制施行。1955年(昭和30)小野(おの)村と新坂(しんさか)村の一部、1956年仙養(せんよう)村と合併。2004年(平成16)神石町、豊松(とよまつ)村、三和(さんわ)町と合併し、神石高原町となる。国道182号が通じる。吉備(きび)高原の中部を占める油木高原上の標高約500メートルの地にある。神石牛飼育で知られ、コンニャクシイタケの栽培が盛ん。仙養高原には、キャンプ場がある。北部にある下帝釈峡(しもたいしゃくきょう)は石灰岩浸食により形成された断崖(だんがい)で、比婆道後(ひばどうご)帝釈国定公園に含まれている。油木鶴亀八幡(はちまん)神社の社叢(しゃそう)は県の天然記念物。

[北川建次]

『『油木町史』全3巻(2004~2005・油木町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「油木」の意味・わかりやすい解説

油木
ゆき

広島県東部,神石高原町中北部の旧町域。吉備高原にあり,北東部で岡山県に接する。 1917年町制。 1955年小野村,新坂村の一部と合体,さらに 1956年仙養村と合体。 2004年神石町,豊松村,三和町と合体して神石高原町となった。農牧業が中心で米,コンニャクイモなどを産し,肉牛の飼育が行なわれる。中心集落の油木は,旧神石郡の中心地で,かつては家畜市場があった。仙養高原はハイキングの好適地。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「油木」の意味・わかりやすい解説

油木 (ゆき)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「油木」の解説

油木 (チーク)

学名Tectona grandis
植物。クマツズラ科の落葉高木

油木 (アブラキ)

植物。イヌガヤ科の常緑針葉低木・小高木,園芸植物イヌガヤの別称

油木 (アブラキ)

植物。トウダイグサ科の落葉小高木,園芸植物。シラキの別称

油木 (アブラギ)

植物。ウコギ科の落葉高木,薬用植物。コシアブラの別称

油木 (アブラキ・アブラギ;アブラノキ)

植物。トウダイグサ科の落葉高木。アブラギリの別称

油木 (アブラキ)

植物。クスノキ科の常緑高木。シロダモの別称

油木 (アブラキ)

植物。桐・椿・茶・くろそよごの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の油木の言及

【アブラギリ(油桐)】より

…樹皮の浸出液はタンニンを多く含み,皮なめし用,漁網染料とされた。別名は油木,毒荏(どくえ),イヌギリ,ヤマギリ。中国のシナアブラギリA.fordii Hemsl.およびカントンアブラギリA.montana Wils.や太平洋諸島のククイノキA.moluccana Willd.(英名candlenut tree)からもキリ油が得られ,中国,台湾を含め広く栽培される。…

※「油木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」