三和町(読み)さんわちよう

日本歴史地名大系 「三和町」の解説

三和町
さんわちよう

面積:二一・七四平方キロ

長崎市の南西、長崎半島の中ほどに位置し、南東は天草あまくさ灘に面する。南西は野母崎のもざき町に接し、北西沖に高島たかしま町がある。町域の北東部にてら(四五一・八メートル)、中央部に秋葉あきば(二五四・三メートル)、南部にくまノ岳(二八八・四メートル)ノ岳(三二五・五メートル)などの山嶺があり、平坦地は乏しい。河川は北部におお川、南部に宮崎みやざき川が流れ、天草灘に注ぐが、いずれも流路が短い。海岸線はメボシ崎・蛭子えびす崎・大瀬おおせ崎・タン崎などが張出し、集落が営まれる入江を除けば断崖となっている。北西沖には島・くろ島などがある。野母半島県立公園のうち。国道四九九号や主要地方道の野母崎宿線が通る。

中央部東寄りの為石ためしにある黒岩くろいわ遺跡では旧石器時代の黒曜石製石器が採集され、為石遺跡では縄文時代中期から晩期、弥生時代から古墳時代などの遺物が検出されている。天草灘側のなべ岩には一〇世紀から一二、三世紀にかけて製作された滑石製石鍋の製作跡がある。

三和町
さんわちよう

面積:一二七・三〇平方キロ

神石郡の南半を占め、北は郡内一の高峰星居ほしのこ(八三五メートル)およびその余脈によって神石町田頭たんどう草木くさぎと、高丸たかまる(七四七メートル)などの山によって油木ゆき安田やすだ近田ちかだ上野うえのとそれぞれ接し、東は福山市、南は芦品郡新市しんいち町・府中市、西は甲奴こうぬ上下じようげ町に接して東西に長い地形をなす。福桝ふくます川の谷によって神石町へ、阿下あげ川の谷および小田おだ川によって油木町へ、神谷かや川によって新市町へそれぞれ開けている。とくに小田川は町の西部かみ地区に源を発し町の中央を東流して東北部で油木町に入り、南下して福山市を経て岡山県の高梁たかはし川に注ぐ大動脈である。

三和町
さんわまち

面積:五〇・一六平方キロ

郡北東端に位置。北は栃木県。東部に飯沼新田いいぬましんでんがあり、東仁連ひがしにれ川・西仁連川が流れる。西部は長井戸ながいど沼上流跡の水田。南北に台地が続き、おおむね平坦地である。町域中央を南北に日光東街道(境―結城街道)が貫通し、北部を東西に国道一二五号、南部を東西に下妻―栗橋くりはし街道などが通る。

明治二二年(一八八九)四月一日の町村制施行により猿島郡諸川もろかわ町・五部ごへ村・上和田かみわだ村・諸川新田・下片田しもかたた村・大和田おおわだ村・上片田村・駒込こまごめ村・新和田村・仁連町が合併して幸島こうじま村、北山田きたやまた村・山田村・東山田村・長左衛門ちようざえもん新田・谷貝やがい町が合併して八俣やまた村、結城郡恩名おんな村・長左衛門新田・水口みのくち新田・尾崎おさき村・尾崎新田・江口えぐち村などが合併して名崎なさき村が成立。

三和町
みわちよう

面積:九〇・三〇平方キロ

丹波高地の北寄りに位置し、由良川支流の土師はぜ川上流域を占める。南は兵庫県多紀たき西紀にしき町、同氷上ひかみ春日かすが町・市島いちじま町に接し、西は福知山市、北は綾部市、東は船井郡瑞穂みずほ町・和知わち町と境する。

農林業の町で、とくに煙草・丹波栗は有名。町の西北から東南に国道九号が走り、西隣の福知山市萩原はぎわら、東の船井郡瑞穂町下大久保しもおおくぼに通じる。

明治二二年(一八八九)町村制施行により菟原中うばらなか・菟原下・友淵ともぶち高杉たかすぎ大身おおみの各村と加用かよう村の一部が菟原村、細見辻ほそみつじ細見中出ほそみなかで細見奥ほそみおく千束せんぞく草山くさやま芦淵あしふち寺尾てらおの各村が細見村、大原おおばら台頭だいと上川合かみかわいゆり・下川合の各村と加用の残り部分が川合村となった。

三和町
みわちよう

面積:七三・八二平方キロ

中央にある三次みよし市によって三分割された双三郡のうち、最も南に位置する一町のみの飛地で、東の世羅せら台地から続くよく開発された台地上に立地。北は三次市、西は高田郡、南は賀茂郡に囲まれる。南西に標高八〇〇・一メートルの大土おおづち(小槌山)があり、ごうの川水系と沼田ぬた川水系との分水嶺をつくる。北流する数条の谷川板木いたき川となり三次市で可愛えの川に注ぐ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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