感涙(読み)かんるい

精選版 日本国語大辞典 「感涙」の意味・読み・例文・類語

かん‐るい【感涙】

〘名〙
① 心に深く感じて流す涙。ありがた涙。
参天台五台山記(1072‐73)一「以寺主引導人一一焼香礼拝。感涙無極」
徒然草(1331頃)二三六「上人の感涙いたづらになりにけり」
② (━する) 感動して涙を流すこと。
※緑蔭茗話(1890‐91)〈内田魯庵〉「義者は必ず勇あり、これ雅兄の謂か、雅兄道に志すの深き此言にいたる、最も感涙(カンルイ)す」

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デジタル大辞泉 「感涙」の意味・読み・例文・類語

かん‐るい【感涙】

深く感じて流す涙。感激感謝のあまり流す涙。「感涙にむせぶ」
[類語]感慨深い感慨無量感無量感動感激感銘感慨胸きゅん琴線に触れる印象的印象深い心に染みる心に残る心を打つ心を動かす胸がつまる胸が一杯になる胸が熱くなる胸を打つ胸に迫る熱いものが込み上げる目頭が熱くなる揺さぶる揺り動かす泣ける感泣熱涙ほろり

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普及版 字通 「感涙」の読み・字形・画数・意味

【感涙】かんるい

感泣。

字通「感」の項目を見る

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