志波姫神社(読み)しわひめじんじや

日本歴史地名大系 「志波姫神社」の解説

志波姫神社
しわひめじんじや

[現在地名]志波姫町 八樟

東北自動車道と国道三九八号の交わる点より南東の田園地帯にある。「延喜式」神名帳にみえる栗原郡七座のうちの「志波姫シハヒメ神社名神大」であると伝える。「八樟村安永風土記」には伊豆野いずの権現社とあり、古くは築館つきだて宿(現築館町)玄光げんこう(源光)にあったが、伊豆野原の開発に当たった古内主膳重広が八樟やつくぬぎ村を領した明暦三年(一六五七)に遷座したとある。祭神は木花開耶姫命など、例祭は旧暦六月二八日で旧村社。「三代実録」貞観元年(八五九)正月二七日条に「従五位上勲四等志波姫神」に従四位下を授けたとある。

志波姫神社
しわひめじんじや

[現在地名]高清水町 五輪

国道四号沿いの高清水の町並北部にあり、「延喜式」神名帳にみえる栗原郡七座のうちの「志波姫シハヒメ神社名神大」であるとされる。古くは現在地より北西袖山そでやまに鎮座していたという。「封内風土記」に清水権現とあり、同社を神名帳の志波姫神社とする。「高清水村安永風土記」に清水権現は記されず、志波姫神社がみえる。祭神は天鈿女命、例祭は九月三日。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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