デジタル大辞泉
「御部屋」の意味・読み・例文・類語
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お‐へや【御部屋】
① ある人を敬ってその部屋をいう語。また、部屋を丁寧にいう語。
※浮世草子・商人軍配団(1712か)二「御新造の御入なさるる、お部
(へ)やの
普請ばかりに五十貫目の入用」
② 宮中で御服掛、御膳掛、
雑仕など、局
(つぼね)の下に属する者。
※
滑稽本・
浮世風呂(1809‐13)二「あなたがお屋敷にお出
(いで)遊す
時分は、お部屋中で評判のお結搆人でございました」
④ 中流社会の人妻の敬称。
※浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)上「娌(よめ)、御新造、御部屋などいふはしさいらし」
※
随筆・独寝(1724頃)上「
大名・高家の御部屋かたかたといふも、子にてもなきうちはあんじらるる事あらんなれ共」
⑥ 遊女屋の主人。また、その部屋。
品川など江戸の岡場所でいう。
※
洒落本・南閨雑話(1773)馴染の体「
あきなひをたんとなすって、御部やの御機嫌の能いよふに、なすったがいいのサ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報