精選版 日本国語大辞典 「建立」の意味・読み・例文・類語
こん‐りゅう ‥リフ【建立】
〘名〙 (「こん」は「建」の呉音、「りゅう」は「立」の正音)
① 宗派を新たに開くこと。また、寺院やその建物を新たに作ること。けんりつ。
※霊異記(810‐824)中「今磐田の郡の部内に建立せる磐田寺の塔是れなり」
② (①から転じて) ①のため寄進を募ること。勧進。また、寄進すること。
※洒落本・娼妓絹籭(1791)二「あの如意輪観音が箔しろのこんりうに出たといふ身でほうづへをして居る女郎は」
③ うちたてること。建物のような具体的なものから、事業のような形のないものや心の中の観念のようなものまでいう。
※申楽談儀(1430)序「殊に此げいとは衆人あひぎゃうを以て、一ざこんりうのじゅふくなれば」
けん‐りつ【建立】
〘名〙 建て設けること。築き設けること。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一「不泯の名声を建立せしむることを知るべきなり」 〔書経‐洪範〕
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