精選版 日本国語大辞典 「吹掛」の意味・読み・例文・類語
ふき‐か・ける【吹掛】
〘他カ下一〙 ふきか・く 〘他カ下二〙
① 風がはげしく吹きつける。物を付着させるように吹く。
② 息や口中のものを吹いて、対象にかける。
③ けんかなどをしかける。しむける。
④ 大げさにいう。誇大にいう。特に、値段を高くいう。ふっかける。
※東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉二月暦「客の様子次第で勝手の値段を吹(フ)きかけ」
ふっ‐か・ける【吹掛】
〘他カ下一〙 (「ふきかける(吹掛)」の変化した語)
[一] (「かける」は、覆うようにかぶせるの意) 息や口に含んだものを吹いてものにかける。また自動詞的に用いて、雨や雪などが激しく吹きつける。
※咄本・座笑産(1773)はごのこ「酒を〈略〉ぐいと引っかけ、はごのこへ息をふっかけ」
[二] (「かける」は、動作作用を相手に向ける意)
① 誇大にいう。また、法外な要求をする。値段などを不当に高くいう。
② 相手を困らせるように働きかける。喧嘩(けんか)などをしかける。
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