普及版 字通 「刹(漢字)」の読み・字形・画数・意味
刹
常用漢字 8画
(異体字)
9画
[字訓] はたばしら・てら
[説文解字]
[字形] 会意
(さい)+刀。は(殺)・の字の従うところで、(さい)()の初文。祟(すい)もその形に近く、いずれも呪霊をもつ獣を殺して祓う意で、もとと同義の字であったと思われる。〔玉〕に「なり」とあり、〔説文新附〕四下にもその訓を収める。のち寺の意に用いるのは、梵語のketraの音訳。旗柱の意に用いるのも、沙門が一法を得れば、旙(はた)を建ててそのことを標したことからの転義。また塔上にも舎利ある表示としてこれを建てた。ほとんど仏教の訳語にのみ用いる。
[訓義]
1. はたばしら、てら、塔。
2. 刹那は、一瞬のとき。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 クニ 〔立〕刹 ハシラ・クニ
[熟語]
刹竿▶・刹鬼▶・刹那▶・刹幡▶
[下接語]
巨刹・金刹・古刹・高刹・寺刹・浄刹・禅刹・僧刹・大刹・表刹・仏刹・梵刹・名刹・羅刹・立刹・霊刹・列刹
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報