利得(読み)リトク

デジタル大辞泉 「利得」の意味・読み・例文・類語

り‐とく【利得/利徳】

利益を得ること。また、その益。もうけ。「―を追求する」「―を上げる」
(利得)トランジスターなどの増幅器で、入力に対する出力。→ゲイン2
[類語](1両得利益儲け収益利潤利沢黒字得分実益益金利金純利純益差益利鞘マージンゲインプロフィット

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世界大百科事典 第2版 「利得」の意味・わかりやすい解説

りとく【利得 gain】

増幅率(増幅度)あるいはゲインともいう。増幅器での入力と出力の比。量として電圧電流電力のいずれかをとり,それぞれ電圧利得,電流利得電力利得という。利得の単位は単に何倍ということもあるが,デシベル(dB)を使うことが多い。電力利得では入力電力をP1,出力電力をP2とすると電力利得Gp=10log10(P2/P1)で表される。抵抗Rに電流Iまたは電圧Vを加えたときの電力PPI2RまたはV2/Rとなる。

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普及版 字通 「利得」の読み・字形・画数・意味

【利得】りとく

利益。

字通「利」の項目を見る

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世界大百科事典内の利得の言及

【アンテナ】より

…これが受信アンテナの原理である。 このようなアンテナの特性を表示するもっとも基本的な定数は利得gainである。これをまず送信アンテナについて説明すると,特定方向への放射電力が同じ電力を供給した基準アンテナの場合と比較して何倍になるかを表した値をアンテナの電力利得,あるいは単に利得という。…

【アンテナ】より

…かりに,送信アンテナの代りに送信機の出力端子に白熱電球を接続した場合を考えると,電流が流れて点灯はするが,一般には不整合その他のため全出力を電球に流入させることは困難である。
[原理,利得,指向特性]
 アンテナに高周波電流を流すと,それによる磁界が生ずると同時に,電流に伴う電荷分布によって電界が生ずる。この電流,電荷は使用周波数によって振動的に変化するので,生じた電界,磁界もまた振動的に変化する。…

※「利得」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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