八千代(読み)やちよ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「八千代」の意味・わかりやすい解説

八千代
やちよ

広島県中部,広島市の北に接する地区。旧町名。 1955年刈田村と根野村が合体して八千代村が発足。 1960年町制。 2004年3月吉田町など5町と合併し,安芸高田市となった。大部分山地で,米作と野菜の栽培をしてきたが,現在は家具や縫製,自動車部品などの工場が進出している。 1974年に完成した可愛川 (えのかわ) の土師 (はじ) ダムは,中国地方では初めての,分水界をまたいで日本海側から瀬戸内海側へ分水するダムである。国道 54号線が通る。

八千代
やちよ

兵庫県中部,多可町南西部の旧町域。加古川の支流野間川流域にある。 1954年野間谷村と大和村が合体して八千代村となり,1960年町制。 2005年町,加美町と合体して多可町となった。大部分が山地。野間谷は凍り豆腐本場大和では播州先染織の機業が行なわれる。北部笠形山千ヶ峰県立自然公園に属する。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「八千代」の解説

やちよ【八千代】

秋田の日本酒。酒名は、国家繁栄と社運隆昌の願いを込めて、国家「君が代」の一節を引用したと伝えられる。「杜氏鶴松」はロングセラー吟醸酒。ほかに大吟醸酒、吟醸酒、純米酒、普通酒などがある。平成2、20年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は秋田酒こまち美山錦など。仕込み水は奥羽山脈伏流水蔵元の「八千代酒造」は大正4年(1915)創業所在地は仙北郡美郷町六郷字本道町。

やちよ【八千代】

鹿児島黒糖焼酎。1次醪(もろみ)、2次醪を米麹で造り、3次仕込みで黒糖を加える。常圧蒸留したあと1年以上熟成させて瓶詰する。原料は黒糖、米麹。アルコール度数20%、25%、30%。蔵元の「西平本家」は大正14年(1925)創業。所在地は奄美市名瀬古田町。

やちよ【八千代】

三重の日本酒。酒名は、子々孫々八千代にわたる繁栄を願って命名。純米酒を中心に醸造。濃醇な味わいが特徴。原料米は主に山田錦。仕込み水は鈴鹿山系の伏流水。蔵元の「小川本家」は明治元年(1868)創業。所在地は津市河芸町一色。

やちよ【八千代】

山口の日本酒。大吟醸酒、純米酒、本醸造酒などがある。原料米は自家栽培の山田錦など。仕込み水は阿武川の伏流水。蔵元の「八千代酒造」は明治20年(1887)創業。所在地は萩市大字吉部下。

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精選版 日本国語大辞典 「八千代」の意味・読み・例文・類語

やち‐よ【八千代】

[1] 〘名〙
① 八〇〇〇年。また、ひじょうに多い年代。よろずよ。
※古今(905‐914)賀・三四五「しほの山さしでのいそにすむ千鳥きみがみよをばやちよとぞなく〈よみ人しらず〉」
② 植物「いわちどり(岩千鳥)」の異名。《季・夏》
[2] 千葉県北西部の地名。下総台地にある。かつては酪農が盛んだった。京成本線、東葉高速鉄道が通じ、住宅都市として発展。昭和四二年(一九六七)市制。

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デジタル大辞泉 「八千代」の意味・読み・例文・類語

やち‐よ【八千代】

八千年。また、きわめて多くの年代。
「わが君は千代に―にさざれ石のいはほとなりて苔のむすまで」〈古今・賀〉

やちよ【八千代】[地名]

千葉県北西部の市。印旛いんば疏水路の新川が貫流。近郊農業が行われ、住宅地・工業地。人口19.0万(2010)。

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デジタル大辞泉プラス 「八千代」の解説

八千代

大蔵省専売局が1915年、大正天皇即位の大礼を記念して発売した紙巻たばこ。

八千代

鹿児島県、株式会社西平本家が製造・販売する黒糖焼酎。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「八千代」の解説

八千代 (ヤチヨ)

植物。ラン科の多年草,園芸植物。イワチドリの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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