上面(読み)ウワツラ

デジタル大辞泉 「上面」の意味・読み・例文・類語

うわ‐つら〔うは‐〕【上面】

物の表面。または、外見。うわべ。うわっつら。「問題上面を見ているだけで、本質をとらえていない」
[類語]皮相上辺表面外面的平面的化けの皮外見がいけん外見そとみ外面がいめん外面そとづら表向き見掛け外観みてくれ見た目見栄えなりふり体良く空空しい白白しいわざとらしい心にもない受け流す取り繕う繕う猫をかぶる見せかけ表面的薄っぺら浅薄あさはか名目的

じょう‐めん〔ジヤウ‐〕【上面】

物の上を向いた面。上になっている側の面。⇔下面
[類語]表面おもておも・おもて上面うわつら上側うわかわ界面表層

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「上面」の意味・読み・例文・類語

じょう‐めん ジャウ‥【上面】

〘名〙
① 上の面。物体の上側の面。顔や物の外側の面。また、物事の表面。うわつら。
※粟田左府尚歯会詩(969)暮春見藤亜相山荘尚歯詩〈源信正〉「満頭乱雪飄歌曲、上面深紅借酒巡」
※尋常小学読本(1887)〈文部省〉四「図に於ては、只机椅子及び書物の、上面を見るのみなり」 〔宋書‐武帝紀〕

うわ‐つら うは‥【上面】

〘名〙
① 物の表面。外面。うわべ。うわっつら。じょうめん。〔細流抄(1525‐34)〕
仮名草子浮世物語(1665頃)三「奈良がたなのうはつらぎらめきて物の切るる事なく」
② 本質から離れた外面的なもの。内実とは違った見かけ上の様子。うわべ。うわっつら。
※至道要抄(1467頃)「うはつらばかり、うつくしく、よしめけるは」

うわっ‐つら うはっ‥【上面】

〘名〙 「うわつら(上面)」の変化した語。
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏「物事を易く見て、上面(ウハッツラ)スーと撫でて通ると云ふ質(たち)で」

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