パシオン(読み)ぱしおん

事典 日本の大学ブランド商品 「パシオン」の解説

パシオン

[機械]
滋賀医科大学(滋賀県大津市)の大学ブランド。
医療廃棄物を安全に化学分解する装置感染の危険性があるガーゼ注射器などの医療廃棄物は、焼却・埋立などによって処理されているが、処理費の増大や埋立地の不足、それに伴う不法投棄など多くの問題が指摘されていた。そこで、谷徹教授は草津電機株式会社(草津市)との共同研究により加熱酸化チタンの触媒反応を利用して医療廃棄物を水や炭酸ガスに分解・無害化する装置を開発。従来の処理方法に比べてダイオキシン類やCO2排出量が抑えられるため、環境に優しくわずかな電気代で運転ができる。月に10tの処理能力があり、CO2削減効果は年間19~45t。草津電機株式会社取り扱い。なお、「パシオン\Pacion」は2008(平成20)年3月に商標登録済(第5119369号)。権利者は、草津電機株式会社。
(注)記載内容は事典編集当時(2010年2月)のものです。内容・価格等はその後に変更になった場合もあります。

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改訂新版 世界大百科事典 「パシオン」の意味・わかりやすい解説

パシオン
Pasiōn
生没年:?-前370

前4世紀初頭のアテナイを代表する富豪銀行と盾製作場とを経営し,とくに貨幣の貸付けを通じて巨富を積んだ。もともと両替商に使役された奴隷であったが,その働きによって解放され,自ら両替業を営んで蓄財し,それを基にアテナイ国家に多額の拠金を行い,その功によって特別にアテナイ市民権を与えられた。彼の資産規模と運用の実際については,デモステネスの法廷弁論に関連の記事があり,富裕市民の家産のあり方を示す好例として,ギリシア経済史の貴重な史料をなしている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パシオン」の意味・わかりやすい解説

パシオン
Pasiōn

[生]?
[没]前370
古代ギリシア,アテネの銀行家,製造業者。奴隷の出自で,解放奴隷からアテネ市民となった。経済活動はデモステネスの弁論とイソクラテスの著作によってよく知られ,銀行と楯製造より巨額の収入を得,アテネ最大の銀行家となり,20の所領と 40タレント余の遺産を残した。

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デジタル大辞泉プラス 「パシオン」の解説

パシオン

日本のサッカー地域リーグのチーム、ノルブリッツ北海道のチームマスコット。キタキツネがモチーフ。

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