ハッセルト(読み)はっせると(英語表記)Hasselt

デジタル大辞泉 「ハッセルト」の意味・読み・例文・類語

ハッセルト(Hasselt)

ベルギー北東部リンブルフ州都市。同州の州都商業、特にファッション産業が盛ん。古くからジン産地としても知られる。市街中心部に聖クインティヌス聖堂、国立ジン博物館などがある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハッセルト」の意味・わかりやすい解説

ハッセルト
はっせると
Hasselt

ベルギー北東部、オランダに接するリンブルフ州の州都。人口6万8771(2002)。ケンペン(カンピーヌ)台地南縁を北西流するデメル川左岸に位置する。中世以来、交通、商業の要地であったが、20世紀初頭より東部で炭田が開発され、急速に発達。ジン醸造、たばこ製造などの伝統工業のほか金属加工業が行われ、また大規模な電子工業も発展した。近郊の広大なボクレイク州有地には、自然保護区やケンペン(カンピーヌ)民家博物館がある。

[川上多美子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ハッセルト」の意味・わかりやすい解説

ハッセルト
Hasselt

ベルギー北東部,リンブルフ州の州都。人口6万9538(2005)。13世紀には自由と自治を獲得し,城壁を設けた中世都市であったが,中世・近世を通じて大きな成長は見られなかった。リンブルフ炭鉱地帯の南端に位置し,19世紀以降,食品工業醸造業などが発達した。7年ごとの聖母被昇天祝日(8月15日)には巨人行列が行われるほか,近世の雰囲気を伝えるいくつかの教会がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android