デジタル大辞泉
「雰囲気」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ふんい‐き フンヰ‥【雰囲気】
〘名〙
※
気海観瀾(1827)「雰囲気者、不
下啻交
中諸雰気蒸気之自
レ地升騰者
上、気之原質亦不
レ一」
② その場所や、そこにいる人たちが自然に作り出している、ある感じ。また、ある個人がまわりの人たちに惑じさせる特別な気分。ムード。
※
邪宗門(1909)〈北原白秋〉魔睡・
濃霧「月はなほ夜の氛囲気の朧なる
恐怖に懸る」
[語誌]
幕末までは、オランダ語 Lucht の
訳語として①の
挙例「気海観瀾」などの蘭学書に見える言葉であったが、明治初期に英語 atmosphere の訳語として一般化した。明治末期頃から意味が
抽象化して、②の意味に転じた。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報