ナクル(英語表記)Nakuru

デジタル大辞泉 「ナクル」の意味・読み・例文・類語

ナクル(Nakuru)

ケニア中西部の都市。リフトバレー州の州都大地溝帯に沿うナクル湖北岸に面する。20世紀初頭にモンバサ鉄道で結ばれ、ヨーロッパ人入植周辺には豊かな農業地帯が広がり、小麦トウモロコシなどの農産物集散地になった。フラミンゴが生息するナクル湖国立公園への観光拠点として知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「ナクル」の意味・わかりやすい解説

ナクル
Nakuru

東アフリカ,ケニア中西部の商工業都市。人口25万5645(2003)。首都ナイロビ北西約140kmに位置し,ナイロビからウガンダに通じる鉄道と道路で結ばれる。繊維工業,除虫菊加工,食品加工などの工場がある。リフト・バレー州の州都でもある。近くのナクル湖はかつてフラミンゴの大群生地であったが,湖水汚染によって現在はすまなくなった。20世紀初頭の鉄道建設により,ヨーロッパ人の入植地として出現した都市である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナクル」の意味・わかりやすい解説

ナクル
Nakuru

ケニア南西部の町。リフトバレー州の州都。ナイロビの北西約 150km,ナクル湖北岸に位置。植民地時代はヨーロッパ人居住者が多かった。周辺で産するコムギサイザルアサ,コーヒーなどの集散地で,食品加工業も立地する。交通の要衝アフリカ大地溝帯グレートリフトバレー)の湖群の一つであるナクル湖はソーダ分を含んだやや塩辛い湖で,多様な鳥類が生息することで知られ,特にフラミンゴが有名。2011年,ナクル湖と近隣の 2湖が世界遺産の自然遺産に登録された。人口 25万6300(2004推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナクル」の意味・わかりやすい解説

ナクル
なくる
Nakuru

アフリカ東部、ケニア中西部の都市。アフリカ大地溝帯に沿うナクル湖北岸の標高1840メートルに位置する。人口23万1262(1999)。かつてホワイト・ハイランドとよばれた豊かな農業地帯を背後にして、麦、トウモロコシなどの集散地である。鉄道や道路の要地で、乾電池やジョチュウギクなど農産物加工業の工場がある。南方にフラミンゴの群生で有名なナクル湖国立公園があり、その観光拠点となっている。

[赤阪 賢]


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百科事典マイペディア 「ナクル」の意味・わかりやすい解説

ナクル

ケニア西部,ナクル湖北岸の都市。標高約1850mの高原上にある。ナイロビの北西約140kmで,ウガンダへ通じる鉄道で結ばれる。農・牧業の中心地。国立自然公園があり,園内のナクル湖はフラミンゴの群生地として知られる。28万6411人(2009)。

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