クン・ふすべる・かんばしい(漢字)

普及版 字通 の解説


11画

[字音] クン
[字訓] ふすべる・かんばしい

[字形] 形声
声符は君(くん)。〔玉〕に「火、上出するなり。亦た熏に作る」とする。(薫)は火で薫染する方法を示す象形の字であり、がその形声の字であろう。〔礼記、祭義〕に「悽愴」という語があり、神を祀ってその神気のあらわれる荘厳のさまをいう。〔孔子家語、五儀解〕に、(くん)の字を借用している。

[訓義]
1. ふすべる、いぶす。
2. かんばしい、においがよい。
3. と通じ、辛味臭気のある菜。

[古辞書の訓]
字鏡集 カヲルナリ

[熟語]

[下接語]
・悽

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報