キン・うける・よろこぶ(漢字)

普及版 字通 の解説


13画

[字音] キン
[字訓] うける・よろこぶ

[説文解字]

[字形] 会意
(音)+欠(けん)。〔説文〕八下に「、气(き)を(う)くるなり」とあって、神が神饌を享ける意とする。字がに従うことからいえば、神が神楽の楽音を聞いて楽しむ意かと思われる。〔説文〕は欽を欠部に属し「欠(けん)(あくび)する皃なり」とするが、・欽は古く鐘声を形容する字とされた。金文の〔者減鐘〕に鐘声を形容して「惠惠(きんきん)、(わわ)金金」という。、金は欽。欠は神がこれを聴く意で、その楽音を喜ぶことをいう。ゆえに・欽ともにこれを享け、楽しんで喜ぶ意がある。

[訓義]
1. うける、神意にかなう。
2. よろこぶ、たのしむ。
3. は、うごく、心に感じる。

[古辞書の訓]
名義抄 ムサボル・メヅラシ・オボレル・マツシ・ヨシ・ウク・ウル

[熟語]

[下接語]
・居・顧・時・神・徳・不・来・霊

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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