デジタル大辞泉
「どっこいどっこい」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典
「どっこいどっこい」の意味・読み・例文・類語
どっこい‐どっこい
[1] 〘感動〙 ありったけの力をだしてやっとのことでことを行なうときに発することば。どっこいしょ。
※俳諧・西鶴五百韻(1679)何秤「春の夜の自然の時はやはらにて〈
西吟〉 とっこいとっこい鳥の囀利〈西六〉」
[2] 〘形動〙 勢いが互いに同じくらいで優劣のないさま。とんとん。
※
猟銃(1949)〈
井上靖〉みどりの手紙「私だって貴方を十何年も騙してゐたんですもの。どっこいどっこいだわ」
[3] 〘名〙
① 玩具として、また
博打(ばくち)、
福引などに用いられる具。
円盤に、中心から
四方に線をひいて
区画し、その区画の中に
点数または
品物の名を書いておき、中心の軸に
指針をつけ、それをまわして、その止まったところの点数・品物を得る
仕組のもの。また、円盤を回転させ、それに矢などを射る仕組のものもある。渦
(うず)。
※
朝野新聞‐明治一四年(1881)一二月二五日「当夏の頃よりブンマハシ店(東京のドッコイドッコイ)が大流行にて」
② 倒れないようにいっしょうけんめい平均をとること。また、そのさま。
※金(1926)〈
宮嶋資夫〉九「みんなお互に独木橋
(まるきばし)をどっこいどっこいをしながら歩いてゐるような
商売だから」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
世界大百科事典(旧版)内のどっこいどっこいの言及
【吹矢】より
…江戸中期以後には,楊弓場と同じく民衆の娯楽となり,盛り場に吹矢場が現れ,吹き当てると,上下からさまざまの細工物が出るしかけになっていて,明治初年まで流行した。明治期には丸い板に人気俳優や力士名などを書き,これを回転させながら吹矢で命中させ,等級順位によって賞品を出す遊びがあり,さらに街頭で〈どっこいどっこい〉という賭け遊びとなった。【斎藤 良輔】。…
※「どっこいどっこい」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」