ちらちら(読み)チラチラ

デジタル大辞泉 「ちらちら」の意味・読み・例文・類語

ちら‐ちら

[副](スル)
小さいものが飛び散るさま。「雪がちらちら(と)舞いはじめる」
小さい光が強まったり弱まったり、また、細かく揺れ動いたりするさま。「いさり火がちらちらする」「画面ちらちらする」
断続して物を見るさま。ちらりちらり。「ちらちら(と)目配せする」
物が見え隠れするさま。「面影ちらちら(と)する」「雲の向こう頂上ちらちら(と)見える」
うわさなどが少しずつ、また、時々耳に入るさま。ちらりちらり。「ちらちら(と)うわさが耳にはいる」
[類語](2ぴかっとぴかりぴかぴかきらりきらきらぎらりぎらぎらてかてかてらてらちかちかまばゆいまぶしいくら目眩めくるめ明明あかあか明明めいめい燦燦さんさん燦然さんぜん皎皎こうこう煌煌こうこう耿耿こうこう燦爛さんらん爛爛らんらん/(3ちらりちらとちらっとちらりちらりちら見一瞥いちべつ一目ひとめ一目いちもく一見瞥見べっけん一顧ちょっと見

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精選版 日本国語大辞典 「ちらちら」の意味・読み・例文・類語

ちら‐ちら

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① ものごとが断続的に目にうつったり意識にのぼったりするさまを表わす語。物が見えかくれするさま、また、物を断続的に見るさまを表わす語。ちらりちらり。
名語記(1275)三「もののちらちらとちらめく」
② 話やうわさが少しずつ耳にはいるさまを表わす語。ちらりちらり。
人情本春色梅児誉美(1832‐33)後「コウ米八さん、おらあくわしく知らねへが、いつか中(ぢう)からちらちらと耳へはいって気になったが」
③ 雪や花などの細かいものが小さくゆれ動きながら落ちるさまを表わす語。ひらひら。ちらりちらり。ちらりほらり。
御湯殿上日記‐延徳三年(1491)七月一五日「けふも雨ちらちらとふる」
④ 光が断続的に弱く光るさまを表わす語。ちらりちらり。
浄瑠璃天神記(1714)四「海士の漁り火ちらちらと、星か蛍か影うすく」
⑤ すぐに。大急ぎで。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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