明明(読み)メイメイ

デジタル大辞泉 「明明」の意味・読み・例文・類語

めい‐めい【明明】

[形動][文][ナリ]はっきりしていて疑わしいところのないさま。
軽蔑の意を―に発表すべしというが」〈蘆花思出の記
[ト・タル][文][形動タリ]
たいそう明るいさま。
田圃遥かに灯火―たる一廓を見た」〈木下尚江良人の自白
心が晴れ晴れとしているさま。
「現に―たる法庭暗冥くらまさんとするに」〈魯文・高橋阿伝夜叉譚〉
[類語]燦燦さんさん明るい明明あかあかうらうら燦然さんぜん皓皓こうこう煌煌こうこう耿耿こうこう燦爛さんらん爛爛炯炯けいけいかんかんまばゆいまぶしいくら目眩めくるめぎらぎらぴかっとぴかりぴかぴかきらりきらきらぎらりてかてかてらてらちらちらちかちか

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「明明」の意味・読み・例文・類語

めい‐めい【明明】

〘形動ナリ・タリ〙
① たいそう明るいさま。
※法性寺関白御集(1145か)関河夜月明「明明夜月望方閑、皓色無嫌河与関」
源平盛衰記(14C前)四一「夜の月明々(メイメイ)として」
② はっきりしていて、疑わしい点が少しもないさま。はっきりと示すさま。また、心が晴れ晴れとしているさま。気にかかる点が少しもないさま。明白。明明白白。
菅家文草(900頃)五・左金吾相公、於宣風坊臨水亭、餞別奥州刺史「努力々々猶努力、明々天子恰平均」
※米沢本沙石集(1283)二「眼の性もなほり、心地も明々(メイメイ)として」 〔書経‐五子之歌〕

あか‐あか【明明】

〘副〙 (多く「と」を伴って用いられる) 物が非常に明るく見えるさま。たいそう明るく。
讚岐典侍(1108頃)上「御枕がみに大殿油ちかく参らせてあかあかとあり」

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普及版 字通 「明明」の読み・字形・画数・意味

【明明】めいめい

きわめて明らかなさま。〔詩、小雅、小明〕たる上天 下土を照臨す

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