目眩(読み)めくるめく

精選版 日本国語大辞典 「目眩」の意味・読み・例文・類語

め‐くるめ・く【目眩】

〘自カ五(四)〙 目がくらむ。めまいがする。めくるべく。めくらめく。
古本説話集(1130頃か)六四「めくるめく心地すれば」
浄瑠璃出世景清(1685)道行「むざんやな小野の姫息もはやたへだへに、心も乱れめくるめき」

め‐くらまし【目眩】

〘名〙 手品。また、手品師
※俳諧・難波草(1671)秋「夕霧の露や品玉目くらまし〈卜心〉」
和漢三才図会(1712)一六「幻戯(メクラマシ) 俗云、目久良末之、今云魔法」

め‐くら・む【目眩】

〘自マ五(四)〙 目がくらむ。めまいがする。
※ガダルカナル戦詩集(1958)〈井上光晴〉「ドレズドフ参謀は目くらむような意外な動揺を感じた」

め‐く・る【目眩】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「目眩」の意味・読み・例文・類語

め‐まい〔‐まひ〕【目×眩/眩暈】

目が回ったり、くらんだりすること。回転・昇降・傾斜などを感じるものは平衡感覚の異常により、立ちくらみのものは血行障害により起こる。げんうん。
[補説]作品名別項。→眩暈
[類語]立ちくらみ眩暈げんうん目がくらむ目が回るくらくらするくらっとくらくらくらりぐらりぐらぐらぐらっとゆらゆらふらふらよろよろよたよたぐらつくふらつくふらっと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「目眩」の読み・字形・画数・意味

【目眩】もくげん

目がくらむ。

字通「目」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の目眩の言及

【幻術】より

…目眩(めくらまし)ともいい,人の目をくらます術である。その術師を眩人(幻人)といったが,妖術,忍術,魔法,外法(げほう),あるいは奇術,手品を含み,もともと西域に起こったもので唐を通じて伝来し,天平時代にはかなり盛んになっていた。…

※「目眩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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