デジタル大辞泉
「がっくり」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
がっくり
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 物や体が急に折れ曲がったり、くじけたりするさまを表わす語。
※
浄瑠璃・浦島年代記(1722)二「ひざふるひ、あゆむとすれば脚
(すね)がっくり」
② 折れるように、いきなり首が前に傾くさまを表わす語。主として息が絶えるさまにいう。
※
人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)初「
柄杓の柄にて
咽喉(のんど)の只中、突かれてあっと、
一声と、共にがっくり没命
(おちいる)手負」
③ 時間的または量的に、前との差が激しいさまを表わす語。急に。いきなり。
一度に。
※俳諧・猿蓑(1691)三「かっくりとぬけ初る歯や秋の風〈杉風〉」
④ 張りつめた気が一時にゆるんで、元気が抜けるさまを表わす語。がっかり。
※浄瑠璃・
薩摩歌(1711頃)夢分舟「
此様に、無事なかほ見まいかとおもふたに、わしゃがっくりとなりました」
⑤ 水などをごくんと飲むさまを表わす語。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報